Mila Owen(ミラ オーウェン) > 大草直子のTime Place Person Occasion Style vol. 15

スタイリストの大草直子さんが、
 Time=いつ、Place=どこで、
Person=だれと、Occasion=何をするか?を

考えながら組み立てた着こなしをお届けします。

前回に続き、冬のおしゃれの主役ともいえる
「アウター」をピックアップ。
今回は、ONの日やきれいめに装いたい日に
マッチするアウターと
そのコーディネートを教えてもらいました。

MARKET RESEARCH

トラッドにもストリートにも振れる
ハイブリッドなチェスターコート

「すっごく好みのツイードのチェスターコート。”おじコート”みたいな佇まいが、着る人の女性らしさを余計に引き立ててくれます
ポイントは、ラペル(襟)のデザイン適度に大きく、深さがあるので、顔まわりに色香が漂います。 ウエスト位置高めでシェイプされていて、スタイルアップ効果が高いのも◎。さらに、ポケットが少し下に配されているので、モダンでストリートっぽい一面も持ち合わせています
トラッドにもストリートにも振れる、まさに万能コート。今回は、グレーのタートルネックニットとセミフレアのデニムパンツを合わせ、正統派のトラッドカジュアルに。」

TO FASHION


EXHIBITION

TO FASHION EXHIBITION

肌色も着こなしもトーンアップ!
ペパーミントグリーンのコート

ペパーミントグリーンは、肌のくすみを払い、透明感をプラスしてくれるカラー。思い切って、アウターで取り入れると、着こなし全体がトーンアップされ、クリーンな印象に。ドライな冬の空気にも映えます。
ケープのような、ストールのようなディテールのあしらい次第で印象を変えることができるのも、このコートの特徴。インナーは、肌馴染みの良い、淡いトープカラーにして、コートの色の美しさを生かしました。
コート以外を一色でまとめると、コートのデザイン性の高さや立体感も強調されます。」

WORK   DINNER

リッチなシルエットをまとって
着こなしをクラスアップ

「しっかりと丈がある、ミニマルなコート。適度に重さのあるダブルフェイスで、ストンと下に落ちる、リッチなシルエットが印象的だったので、あえて『黒』を選び、”シルエットを着る”イメージでコーディネートしました。
コートのシルエットに合わせて、インナーのワンピースも縦長のラインに。共地の巻きスカートがついているので、仕事のときは一枚でシンプルに、ディナーに出かけるときは巻きスカートを足して華やかさをプラスしてと、アレンジが楽しめます。全体を無彩色でまとめたので、ワインレッドのバッグを口紅代わりに。」

大草直子の一問一答!

インスタグラムで募集した大草さんへの質問を
1問1答形式でお届け

Q.

高価なものはなかなか買えませ
んが……
40代以降でチープ過ぎるのにも
抵抗があります。
お金をかけるべきポイントは?

カラーダッフル
カラーダッフル

A.

アウターの「素材」に投資を

「冬は、アウターの面積が大きいので、アウターに投資するのがおすすめ。とくに、『上質な素材』を選ぶといいと思います。というのも、上質な素材は、着心地がいいだけでなく、色の”ノリ”もすごくいいのです。それはベーシックカラーでも、きれい色でも同じ。デザインがシンプルだったとしても、素材に投資すると、見え方はまったく変わってきます。」

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大草直子さんの写真

STYLIST
大草直子

ファッション誌、新聞、カタログを中心にスタイリングをこなすかたわら、イベント出演や執筆業にも精力的に取り組む。
2019年4月には新しいメディア『AMARC(アマーク)』を立ち上げた。
講談社のWEBマガジン『mi-mollet(ミモレ)』のコンセプト・ディレクターでもあり、新著『飽きる勇気』(講談社)ほか、インスタグラムも人気。

Instagram :
@naokookusa @naokookusa_styling
@amarc_official

BACK NUMBER

VOL. 15

「きれいめアウターの着こなしレシピ
―仕事のリサーチ、展示会、ディナー―」

VOL. 14

カジュアルアウターの着こなしレシピ
―ホームパーティの買い出し、アウトレットでお買い物、インテリアショップ巡り―

VOL. 13

ウォッシャブルニットの着こなしレシピ
―観劇、ナイトアウト、資料探し―

VOL. 12

秋の文化系お出かけ
―図書館、美術館、ギャラリー巡り―

VOL. 11

秋の仕事服スタイル
―初顔合わせ、会食、コーディネート組み―

VOL. 10

“秋”先取りスタイル
―映画、打ち合わせ、ショッピング―

VOL. 9

ジャケット着回しレシピ
―芸術鑑賞、展示会めぐり、取材―

VOL. 8

夏のドレスアップスタイル
―カジュアルな2次会、
レセプション、立食パーティ―

VOL. 7

梅雨乗り切りコーディネート
―カフェでお茶、ランチ、
街へリサーチ―

VOL. 6

初夏のビジネスシーン
―ランチミーティング、打ち合わせ、
デスクワーク―

VOL. 5

GW後半。ゆっくり過ごす休日
―別荘へ、テラスでお茶、
ショッピング―

VOL. 4

家族と過ごす時間
―両親の家へ、テラスでアペリティフ、
近所にお買い物―

VOL. 3

新しい気持ちで仕事はじめ
―ご挨拶、デスクワークからの会食、
打ち合わせ―

VOL. 2

いつもとは少し気分を変えて ―美術館、公園、ビーチサイド―

VOL. 1

おめかししてお出かけ ―ランチ、食事会、観劇―

stylingNAOKO OKUSA
photographsTOMOKO MEGURO
    hair&make-upMAKI
    edit&textAYAKO SUZUKI (HRM)