Mila Owen(ミラ オーウェン) > 大草直子のTime Place Person Occasion Style vol. 12

スタイリストの大草直子さんが、
 Time=いつ、Place=どこで、
Person=だれと、Occasion=何をするか?を

考えながら組み立てた着こなしをお届けする連載。

今回のテーマは「秋の文化系お出かけ」。
素材や重ねるアイテムの選択肢が増え、
おしゃれが楽しくなってくる秋。
大草さん流のお出かけスタイルをぜひ参考に。

TO THE LIBRARY

甘辛バランスがちょうどいい
大人のビッグフリルブラウス

ボウタイラッフルブラウスと裾段差ストレッチフレアスキニーパンツとワイドショルダーボストンバッグを着用した大草さんの写真

「自分自身が、初めて着られると思った、ビッグフリルのブラウス。ビッグフリルは、正直、大人には難しいディテール。でも、このブラウスは、甘3:辛7くらいの割合が心地いい私にもチャレンジできる、秀逸な一枚。
ポイントは、フロントを開けられること、そしてストライプ柄。フロントのボタンを2つ開けることで、風通しが良くなり、デコルテに抜けが生まれます。また、細いストライプはシャープでメンズライク。甘さを軽減し、大人の女性に引き寄せてくれます。
ダークトーンのデニムと合わせて、全体を秋色に。」

プルベストPT3点SETとカラーチャームイヤリングとメタルハンドルギャザーバッグを着用した大草さんの写真

TO THE GALLERY

マニッシュなセットアップ。
素材と合わせの色で緊張感を緩和

プルベストPT3点SETとカラーチャームイヤリングとメタルハンドルギャザーバッグを着用した大草さんの写真

「マニッシュなデザインですが、ふっくらとした素材で柔らかさもあり、着ている人にも周りにも緊張感を与えない、ニューセットアップ。セットで着たときのバランスがパーフェクトになるよう計算されているので、一着持っておくと時短にも繋がります
メンズのスーツで使われるようなストイックなグレーなので、インナー、そしてバッグや靴をライトな色にしてあげると、女性らしいまろやかさが生まれます。逆に、黒を合わせると、印象が引き締まり、ものすごくシャープに。
気分や予定に合わせて、アレンジを楽しんで。」

TO THE MUSEUM

フォギーな色合わせで
柔らかく優しい雰囲気をまとう

ハーフ丈ポンチョ風リバーコートと袖ボリュームニット×ストレートSKセットアップとキーモチーフバケットバッグを着用した大草さんの写真 ハーフ丈ポンチョ風リバーコートと袖ボリュームニット×ストレートSKセットアップとキーモチーフバケットバッグを着用した大草さんの写真

スモーキーな色を集めたスタイリング。個人的にも大好きな色合わせです。アイテムや素材を重ねて奥行きを出せる、秋冬ならではのおしゃれですね。
グレーという共通項があるので、少しずつ違う色――グレージュのコート、チャコールグレーのニットアップ、そしてブリティッシュグリーンのバッグを組み合わせても、すっと馴染みます。足元にも黒を入れず、肌に近いトーンにすると、統一感が出ます。
フォギーで、柔らかい雰囲気をまとえる着こなしなので、自分を前に押し出すのではなく、美術館など、場に馴染みたいときにぴったり。」

大草直子の一問一答!

インスタグラムで募集した大草さんへの質問を
1問1答形式でお届け

Q.

服単体ではかわいいと思うのに、
コーディネートがまとまりません。
買い物をするときに
軸にしていることはありますか?

サングラスをかけている大草さんの写真

A.

好きなものを
明確にして
奥行きを増やして

「服を単体で考えてしまうと、ワードローブが”点”で散らかった状態に。
好みの条件――色、ボトムスの丈、パンツの形などを明確にして、その奥行きを増やしていくようにすると、目を閉じていてもコーディネートが決まるようになります。」

全てのアイテムをチェック

大草直子さんの写真

STYLIST大草直子

ファッション誌、新聞、カタログを中心にスタイリングをこなすかたわら、イベント出演や執筆業にも精力的に取り組む。
2019年4月には新しいメディア『AMARC(アマーク)』を立ち上げた。
講談社のWEBマガジン『mi-mollet(ミモレ)』のコンセプト・ディレクターでもあり、新著『飽きる勇気』(講談社)ほか、インスタグラムも人気。

Instagram :
@naokookusa @naokookusa_styling
@amarc_official

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「きれいめアウターの着こなしレシピ
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styling NAOKO OKUSA
photographs TOMOKO MEGURO 
hair&make-up MAKI  
edit&text AYAKO SUZUKI(HRM)