Mila Owen(ミラ オーウェン) > 大草直子のTime Place Person Occasion Style vol. 11

大草直子のTime PlacePersonOccasion Style vol.11 「秋の仕事服スタイル ー初顔合わせ、会食、コーディネート組みー」 大草直子の Time Place Person Occasion STYLE VOL.11 「秋の仕事服スタイル ー初顔合わせ、会食、コーディネート組みー」

スタイリストの大草直子さんが、
 Time=いつ、Place=どこで、Person=だれと、Occasion=何をするか?を
考えながら組みたてたスタイリングをお届けする連載。

Vol.11となる今回のテーマは「秋の仕事服スタイル」。
初顔合わせ、会食、コーディネート組み。
一口に仕事服といっても、お会いする人や時間によって、
重視すべきポイントは変わってきます。

@ FIRST MEETING

コンサバティブな印象をいい意味で崩すディテール

2wayスタンドカラーリボン付きブラウスと後ゴムハイウエストストレートツィードスカートを着用した大草さんの写真

「襟元にフリルがあしらわれたブラウスにツイードのタイトスカート。一見、クラシカルでコンサバティブな印象が強い組み合わせですが、ブラウスはアームホールやカフスの幅が広くとってあったり、スカートはフロントのファスナーがモダンなアクセントになっていたり。ディテールに今の気分が宿っています。きちんとしているのに、ふっと肩の力が抜けた親しみやすさがあり、初顔合わせのシーンにもぴったり。
がまぐちタイプのバッグもお気に入り。エレガントなデザインだけれど、しっかりと大きさがあるのが新鮮!」

@ BUSINESS DINNER

ワンピース一枚という
引き算の美しさが冴えわたる
構築的なシルエット

ストレッチが4WAYにきいていて、とっても着心地のいいワンピース。
ウエストの切り替え位置が高く設定され、ぐっとシェイプされているのと、スカート部分はふわっと花びらのように広がり、裾に向かって細くなるコクーンシルエット。緻密に計算された構築的なフォルムが、ハッと目を引きます。シワにもなりにくく、時間がたっても疲れた印象にならないのも会食向き。
ワンピースのシルエットが洗練されているぶん、ヒールをはかなくてもバランスがとれます。今回は、あえて、トラッドなローファーを合わせて、甘さをマイナスしました。」

COORDINATING
FOR SHOOTING

黒と白だけでまとめた永遠のフレンチスタイル

「ツィーディーなノーカラージャケットにボーダーニット。ボトムスはブラックデニム。フレンチシックなアイテムをストイックにモノトーンでまとめました。全身を黒と白だけでまとめると、はっきりとコントラストがつき、着こなしがリズミカルに。
ジャケットのマリンテイストのゴールドボタンは、ボーダーニットと相性抜群。両側にあしらわれているので、ノーアクセサリーでも華やか。ボーダーニットの袖をジャケットから出してあげると、こなれ度がUPします。
バッグは、A4の書類も入る大きめのものを選んで、地に足のついた信頼感を。」

大草直子の一問一答!

インスタグラムで募集した大草さんへの質問を
1問1答形式でお届け

Q.

ヘアスタイルはどのように
オーダーされていますか?

大草さんが俯いた横を向いた写真

A.

自分の素材(髪質や骨格)を
生かして欲しいから
最低限のことしかオーダーしません

「理想のヘアスタイルを写真で持っていってしまうと、髪質も骨格も生活背景も全然違うのに、理想に近づけることばかりに意識がいってしまうと思います。もともと違う人間。まったく同じにならないのは当たり前なのに、同じにならないことにストレスを感じてしまいます。ですので、私は、最低限のことしかオーダーしません。『無理矢理でも結べるように』と『前髪はおろしたくない』くらい。あとは、自分が持っている素材(髪質や骨格)が生きるよう、信頼している美容師さんにお任せして、カットしてもらっています。」

全てのアイテムをチェック

大草直子さんの写真

STYLIST大草直子

ファッション誌、新聞、カタログを中心にスタイリングをこなすかたわら、イベント出演や執筆業にも精力的に取り組む。
2019年4月には新しいメディア『AMARC(アマーク)』を立ち上げた。
講談社のWEBマガジン『mi-mollet(ミモレ)』のコンセプト・ディレクターでもあり、新著『飽きる勇気』(講談社)ほか、インスタグラムも人気。

Instagram :
@naokookusa @naokookusa_styling
@amarc_official

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「きれいめアウターの着こなしレシピ
―仕事のリサーチ、展示会、ディナー―」

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カジュアルアウターの着こなしレシピ
―ホームパーティの買い出し、アウトレットでお買い物、インテリアショップ巡り―

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秋の文化系お出かけ
―図書館、美術館、ギャラリー巡り―

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秋の仕事服スタイル
―初顔合わせ、会食、コーディネート組み―

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―映画、打ち合わせ、ショッピング―

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―芸術鑑賞、展示会めぐり、取材―

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―カジュアルな2次会、
レセプション、立食パーティ―

VOL. 7

梅雨乗り切りコーディネート
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街へリサーチ―

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―ランチミーティング、打ち合わせ、
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―別荘へ、テラスでお茶、
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―ご挨拶、デスクワークからの会食、
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styling NAOKO OKUSA
photographs TOMOKO MEGURO 
hair&make-up MAKI  
edit&text AYAKO SUZUKI(HRM)