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Mila Owen(ミラ オーウェン) > 大草直子のTime Place Person Occasion Style vol. 10
スタイリストの大草直子さんが、Time=いつ、Place=どこで、Person=だれと、Occasion=何をするか?を考えながら組みたてたスタイリングをお届けする連載。
今回のテーマは「秋先取りスタイル」。クライアントとの打ち合わせを想定したONシーンから、映画やショッピングなどのOFFシーンまで。大草さんならではの季節先取りコーディネートをご紹介します。
袖コンシャスブラウスでデニムをドラマティックに
「一枚で着こなしが華やぐ、袖コンシャスなブラウス。このブラウスは、ギャザーを寄せた袖のスタートラインが、肩の内側にきているのがポイント。顔まわりをリッチに、そして、肩から二の腕まわりを華奢に見せてくれます。ぽこぽことした凹凸のある素材で、アームホールも大きくとられているので、涼やかに秋を先取りできるのもポイント。シワになりにくく、羽織りも選ばないので、季節を越えて楽しめます。大好きなデニムも、このブラウスとならドラマティックな秋顔に。小さなバッグとサンダルを合わせて、非日常を楽しんで。」
きちんと感があるのに堅苦しくないこの秋気になるツインニット
「半袖のニットとカーディガンを組み合わせたツインニットは、ベーシックなアイテムですが、今秋、また注目度が高まっています。プレミアムウール100%で、ややざっくりと編まれたツインニットは、ふっくらと立体的。チクチクとも無縁です。肩の力が抜けた感じがありつつも、きれいな表面感で、ジャケット並みのきちんと感を演出できます。仕事の日は、グレーのグラデーションでまとめると、スーツを着ている方々に匹敵する信頼感が。カーディガンは肩にかけたり、ストールのように巻いたり、一番上のボタンだけ留めてケープのようにしたりと、アレンジも楽しめます。」
シンプルな時にこそこだわりたい360度キレイなシルエット
「Tシャツ×スカートという、夏の延長線上にあるシンプルな組み合わせ。まず、こだわったのはシルエット。スカートはウエスト部分にインベルトのようなしつらえがないので、ウエストからすぐにぶわっと広がり、全方位にふんわりとしたドラマティックなラインを描きます。Tシャツには、前は小さめ、後ろは大きめのロゴが配されているので、寂しくなりがちな後ろ姿にも、きちんとアクセントを作ってくれます。バッグや靴は黒をチョイス。全体の黒の分量を増やすことで、秋へのブリッジを意識したモノトーンスタイルに仕上げました。」
インスタグラムで募集した大草さんへの質問を1問1答形式でお届け
Q.
トップスをインすべきか迷う時があります
A.
とにかく鏡の前でいろいろと試してみて
「トップスのインとアウト。どちらがいいかは、その時々のバランスによるので、一概には言えなくて……。自分に似合う着方を知るための大切なステップなので、とにかく鏡の前で色々と試してみて欲しいです。インしないともっさり見えてしまうのか、逆にインすることで色々と気になってしまうのか。ただ、インしたいけれど、ヒップやウエスト周りが気になるというときは、前だけインする『フレンチタック』を活用して。あとは、『ブラウジング』もおすすめ。自分と服の間に空気が入ることで、緊張感がマイナスされ、抜け感も出ます。」
全てのアイテムをチェック
STYLIST大草直子
ファッション誌、新聞、カタログを中心にスタイリングをこなすかたわら、イベント出演や執筆業にも精力的に取り組む。 2019年4月には新しいメディア『AMARC(アマーク)』を立ち上げた。講談社のWEBマガジン『mi-mollet(ミモレ)』のコンセプト・ディレクターでもあり、新著『飽きる勇気』(講談社)ほか、インスタグラムも人気。
Instagram : @naokookusa @naokookusa_styling @amarc_official
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「きれいめアウターの着こなしレシピ―仕事のリサーチ、展示会、ディナー―」
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カジュアルアウターの着こなしレシピ―ホームパーティの買い出し、アウトレットでお買い物、インテリアショップ巡り―
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秋の文化系お出かけ―図書館、美術館、ギャラリー巡り―
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VOL. 2
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VOL. 1
おめかししてお出かけ ―ランチ、食事会、観劇―
styling / NAOKO OKUSA photographs / TOMOKO MEGURO hair&make-up / MAKI edit&text / AYAKO SUZUKI(HRM)