Mila Owen(ミラ オーウェン) > 大草直子のTime Place Person Occasion Style vol. 9

大草直子のTime PlacePersonOccasion Style vol.9 「夏のドレスアップスタイル ―カジュアルな2次会、レセプション、立食パーティ―」

 今年の春夏にスタートした、
 スタイリスト大草直子さんの連載企画。
ご好評につき、秋冬バージョンも展開することになりました!

大草さんが、 Time=いつ、Place=どこで、Person=だれと、Occasion=何をするか?を
 考えながら組みたてたスタイリングをお届けします。

今回のテーマは、この秋、抑えておきたい
「ジャケット」の着回しレシピ。
 芸術鑑賞や展示会めぐり、そして取材。
 きちんと感や信頼感がありながら、今の気分も映した、
大草さん流のジャケットスタイルを3パターンご紹介します。

TO ENJOY ART

シルエットに遊びとエッジを生む、ジャケットの「肩かけ」スタイル

「ダブルブレストのジャケットは、本当に頼れるアイテム。仕事のときは、しっかりと腕を通して着ることで誠実さを演出でき、プライベートなシーンでは、さっと肩にかけるだけでこなれた雰囲気に。
すとんとしたフォルムのワンピースも、ジャケットを肩にかけると、風が入り、シルエットに遊びが生まれます。また、ジャケットの襟や肩が”角”を作ってくれるので、シャープな印象も加わります。
このグレイッシュなカーキも優秀!ベーシックカラーからパステルカラーまで、どんな色ともマッチするので、羽織りに迷ったら、ぜひ、このジャケットを。」

TO THE FASHION
EXHIBITION

モードなアイテムを大人仕様に。トラッドなチェックのジャケット

「素肌が透けるタートルネックニットに、ハイウエストかつキャロットシルエットのパンツ。どちらも、モードでスピード感のあるアイテムですが、ジャケットをプラスすることで、落ち着きが出て、ちょうどよく自分に引き寄せることができます。タートルネックニットのゴールドがかったグリーンも、パンツの穏やかなベージュも、ジャケットのチェックの延長線上にある色
バッグと靴もボルドーにして、秋を意識したトラッドカラーでまとめました。
ピアス、ジャケットのボタン、そしてバッグの金具とゴールドを散らすとリッチな印象に。」

TO INTERVIEW

やや大きくて、やや長い、を生かして新しいバランスにトライ

「とろみのある柔らかいブラウスに堅いデニムと、上下で素材にメリハリをつけたコーディネート
コンパクトなジャケットを合わせて、クラシックにまとめたくなりますが、あえて、身体が泳ぐくらい大きめ、かつヒップが隠れるくらい長めのジャケットを重ねると、ぐっと新しいバランスに。ブラウスやデニムもいつもとはまた違う表情になり、新鮮な気持ちでおしゃれを楽しめます。
ブラウスは、ボクシーなシルエットだったり、ドロップショルダーだったりと、カジュアルに振ることができるのも◎。もっと寒くなったら、ニットとレイヤードしても!」

大草直子の一問一答!

インスタグラムで募集した大草さんへの質問を
1問1答形式でお届け

Q.

顔が大きくて、肩幅が狭いです。
どんなトップスがおすすめですか?

A.

「ジャケット」で
理想のシルエットを
手に入れて

「もともと、ジャケットは理想の身体、理想のシルエットを作ってくれるアイテム。なかでも、オーセンティックなダブルブレストのジャケットは、肩をしっかりと作り、襟が顔をすっきりとシャープに見せてくれます。インナーは、クルーネックやタートルネックなど、できるだけシンプルなものを合わせてあげると、ジャケットの端正さが際立ちます。」

全てのアイテムをチェック

STYLIST大草直子

ファッション誌、新聞、カタログを中心にスタイリングをこなすかたわら、イベント出演や執筆業にも精力的に取り組む。
2019年4月には新しいメディア『AMARC(アマーク)』を立ち上げた。
講談社のWEBマガジン『mi-mollet(ミモレ)』のコンセプト・ディレクターでもあり、新著『飽きる勇気』(講談社)ほか、インスタグラムも人気。

Instagram :
@naokookusa @naokookusa_styling
@amarc_official

BACK NUMBER

VOL. 15

「きれいめアウターの着こなしレシピ
―仕事のリサーチ、展示会、ディナー―」

VOL. 14

カジュアルアウターの着こなしレシピ
―ホームパーティの買い出し、アウトレットでお買い物、インテリアショップ巡り―

VOL. 13

ウォッシャブルニットの着こなしレシピ
―観劇、ナイトアウト、資料探し―

VOL. 12

秋の文化系お出かけ
―図書館、美術館、ギャラリー巡り―

VOL. 11

秋の仕事服スタイル
―初顔合わせ、会食、コーディネート組み―

VOL. 10

“秋”先取りスタイル
―映画、打ち合わせ、ショッピング―

VOL. 9

ジャケット着回しレシピ
―芸術鑑賞、展示会めぐり、取材―

VOL. 8

夏のドレスアップスタイル
―カジュアルな2次会、
レセプション、立食パーティ―

VOL. 7

梅雨乗り切りコーディネート
―カフェでお茶、ランチ、
街へリサーチ―

VOL. 6

初夏のビジネスシーン
―ランチミーティング、打ち合わせ、
デスクワーク―

VOL. 5

GW後半。ゆっくり過ごす休日
―別荘へ、テラスでお茶、
ショッピング―

VOL. 4

家族と過ごす時間
―両親の家へ、テラスでアペリティフ、
近所にお買い物―

VOL. 3

新しい気持ちで仕事はじめ
―ご挨拶、デスクワークからの会食、
打ち合わせ―

VOL. 2

いつもとは少し気分を変えて ―美術館、公園、ビーチサイド―

VOL. 1

おめかししてお出かけ ―ランチ、食事会、観劇―

styling NAOKO OKUSA
photographs TOMOKO MEGURO 
hair&make-up MAKI  
edit&text AYAKO SUZUKI(HRM)