Mila Owen (ミラ オーウェン) > 大草直子のTime Place Person Occasion Style vol. 3

大草直子のTime PlacePersonOccasion Style vol.3 「新しい気持ちで仕事はじめ ―ご挨拶、デスクワークからの会食、打ち合わせ―」

スタイリストの大草直子さんが、
Time=いつ、Place=どこで、Person=だれと、Occasion=何をするか?を
考えながら組みたてたコーディネートを
お届けする連載。

第3回は、新年度に向けたお仕事スタイル
――初めてのご挨拶、デスクワークからの会食、
プレゼン――を想定。
清潔感や信頼感はもちろん、
お取引先やそのときの立場によっても
求められる印象が変わってくるビジネスシーン。
おしゃれを賢く味方につければ、
自然とパフォーマンスもUPするはず!

@ 1st APPOINTMENT

凛としているのに柔和好感度抜群のパンツスタイル

パンツで凛とした雰囲気を、ブラウスでやさしさを出したスタイリング。仕事をする上では、どちらも大事な要素です。
黒やネイビー、グレーなどのダークカラーをいっさい使っていないので、着ている人自身が柔和な印象に。ブラウスもパンツも少しくすんだスモーキーな色味なので、華やかさがtoo muchになりません。初めてお会いする、初めての職場に行くなど『初めて』のシーンにもぴったりです。
ウエストにはベルトをプラス。黒以外にすると、きちんと感が出るだけでなく、アクセサリーとしての役割も果たしてくれます。」

@ DESK WORK
→ DINNER

しなやかに揺れるワンピース「+ジレ」でシャープに

「午前中は打ち合わせやデスクワーク。夜には会食の予定も入っている、そんな長い仕事DAYのイメージです。
締めつけのない、やわらかな素材のワンピースはストレスとは無縁。遠目には無地にも見えるくらい控えめで上品な小花柄も◎。
ジャケットを羽織ってもOKですが、もう少し軽やかに今っぽく見せたいときはジレを。黒のテーラードジャケットのようなジレなら、ワンピースの揺れるシルエットにシャープさやかっこ良さが加わります。
四角くて大きなバッグも『実用性』だけでなく、アクセントとして良い仕事をしてくれます。」

@ PRESENTATION

ネイビー×グリーントラッドな色合わせで信頼感を

「いわゆる“紺ブレ”は、気持ちをきりっと引き締めてくれます。コンパクトなシルエットと丈感で、ボトムスはパンツでもスカートでもバランスよくまとまります。
今回は、インナーにタイトフィットな白のカットソー、ボトムスは砂色のスカートを合わせました。
コンパクトなジャケットにマーメイドラインのスカートと、仕事シーンであることを考えると、やや女性らしさのたったシルエットですが、バッグのフレッシュグリーンがポイントに。ネイビーとグリーンはとてもトラッドな色合わせなので、しっかりと地に足をつけてくれます。」

大草直子の一問一答!

インスタグラムで募集した大草さんへの質問を
1問1答形式でお届け

Q.

彼のご両親にご挨拶にいくときに
最適なコーディネートを
教えてください

A.

自分自身がリラックスできる
ワンピースがおすすめ

「きちんと感と女性らしさが求められる場面ですね。それらに加えて大事にして欲しいのが、自分がリラックスできるかどうか。緊張しているとそれが全部伝わって、ぎくしゃくしたり、堅い空気になってしまいます。
たとえば、今回、『デスクワークから会食』のシーンでも着用させてもらった小花柄のワンピースは、腕や脚の肌が出す、身体のラインも出ません。相手への敬意がありつつも、着ている本人も楽、というまさにパーフェクトなワンピースです。」

全てのアイテムをチェック

STYLIST大草直子

ファッション誌、新聞、カタログを中心にスタイリングをこなすかたわら、イベント出演や執筆業にも精力的に取り組む。
2019年4月には新しいメディア『AMARC(アマーク)』を立ち上げた。
講談社のWEBマガジン『mi-mollet(ミモレ)』のコンセプト・ディレクターでもあり、新著『飽きる勇気』(講談社)ほか、インスタグラムも人気。

Instagram :
@naokookusa @naokookusa_styling
@amarc_official

BACK NUMBER

VOL. 15

「きれいめアウターの着こなしレシピ
―仕事のリサーチ、展示会、ディナー―」

VOL. 14

カジュアルアウターの着こなしレシピ
―ホームパーティの買い出し、アウトレットでお買い物、インテリアショップ巡り―

VOL. 13

ウォッシャブルニットの着こなしレシピ
―観劇、ナイトアウト、資料探し―

VOL. 12

秋の文化系お出かけ
―図書館、美術館、ギャラリー巡り―

VOL. 11

秋の仕事服スタイル
―初顔合わせ、会食、コーディネート組み―

VOL. 10

“秋”先取りスタイル
―映画、打ち合わせ、ショッピング―

VOL. 9

ジャケット着回しレシピ
―芸術鑑賞、展示会めぐり、取材―

VOL. 8

夏のドレスアップスタイル
―カジュアルな2次会、
レセプション、立食パーティ―

VOL. 7

梅雨乗り切りコーディネート
―カフェでお茶、ランチ、
街へリサーチ―

VOL. 6

初夏のビジネスシーン
―ランチミーティング、打ち合わせ、
デスクワーク―

VOL. 5

GW後半。ゆっくり過ごす休日
―別荘へ、テラスでお茶、
ショッピング―

VOL. 4

家族と過ごす時間
―両親の家へ、テラスでアペリティフ、
近所にお買い物―

VOL. 3

新しい気持ちで仕事はじめ
―ご挨拶、デスクワークからの会食、
打ち合わせ―

VOL. 2

いつもとは少し気分を変えて ―美術館、公園、ビーチサイド―

VOL. 1

おめかししてお出かけ ―ランチ、食事会、観劇―

styling NAOKO OKUSA
photographs TOMOKO MEGURO
hair&make-up TOMIE
edit&text AYAKO SUZUKI(HRM)